あらすじ

HEATHER 『二世部隊』劇場上映
二世部隊 — GO FOR BROKE!

1951年/アメリカ/白黒/92分/日本語字幕版

STORY

あらすじ

親の祖国と、彼らの祖国。
彼らは“祖国”のために戦った。

1943年、アメリカ・ミシシッピー州のキャンプ・シェルビー。 日系二世による第442連隊戦闘団の訓練が始まる。

そこに配属された若き白人士官マイケル・グレイソン少尉は、 部下が日系人ばかりだと知って露骨に落胆する。 テキサス出身の彼は、以前所属していた第36師団への転属を願い出るが、 その希望は退けられる。 彼自身が、日系人に対する偏見の持ち主だからである。

日系の部下たちは、アメリカで生まれ育ったアメリカ市民である。 しかしグレイソンには、彼らがまず「日本人」に見える。 親たちの祖国と自分たちの祖国が敵国となり、 家族を強制収容所に送られた者もいる。 それでも彼らは、自分たちの祖国のために軍服を着た。

訓練は厳しい。兵士たちは反発する。 ハワイ出身者とアメリカ本土出身者の間にも、気質や経験の違いがある。 冗談を飛ばし、時には衝突しながら、 若者たちは同じ部隊の兵士として日々を過ごしていく。 やがて彼らは、ヨーロッパ戦線へ送られる。

イタリア、そしてフランス。 戦場でグレイソンは、部下たちの戦い方を見ることになる。 身体の大きさでも、顔でも、祖先でもない。 戦場で1人の兵士を決めるのは、その人間が何をするかである。

戦闘を重ねるにつれ、グレイソンの中にあった偏見は崩れていく。 部下たちは、もはやひとまとめの「日系人」ではない。 それぞれに名前があり、故郷があり、家族がいる。 そして物語は、包囲された部隊を救出する過酷な作戦へ向かう。

戦場で、人を見る。

1951年の日本公開時のパンフレットも、 本作を単なる戦争活劇ではなく、 当時のアメリカの「人種問題」を扱った映画として紹介している。 肌の色が白く、白人として暮らせる黒人女性の生き方を描く 『ピンキー』(1949)や、 太平洋戦線の黒人兵士が受ける差別と心の傷を描いた 『ホーム・オブ・ザ・ブレーヴ』(1949)と 同じ系列に位置する作品だと記している。